期外収縮について(最新)
期外収縮について(最新)
皆さん,こんにちは.YMC medicom です.今回のテーマは「期外収縮(きがいしゅうしゅく)」です.
以前にも同様のテーマで記事を書きましたが(→こちらをクリニック!),今回わかりやすいスライドを作ってみたので,もう一度おさらいで読んで見て下さいね!
皆さんは健康診断で「期外収縮(きがいしゅうしゅく)と指摘されたことはありますか?
期外収縮というのは,簡単に言うと心臓の「しゃっくり」のようなものなのです.
そして,期外収縮には以下の2種類があります.
①「心室性(しんしつせい)」期外収縮
②「上室性(じょうしつせい)」期外収縮
上の図のように,期外収縮はの波形はこの2つで異なります
「心室性」期外収縮は幅が広い波形が特徴で(wide QRS波形),先行する “p波”がないのが特徴です.
「上室性」期外収縮 は一般的に幅の狭い波形が特徴で(narrow QRS波形),こちらは先行する “p波”があるのが特徴です.
一般的には「心室性」の方が悪性度が高いとされてます.それは背景に,狭心症(きょうしんしょう),心不全,弁膜症(べんまくしょう)などが隠れている場合もあるからです.
そのため「上室性」期外収縮は放置や経過観察とされる場合も多いですが,「心室性」期外収縮は念のため検査に回ることが多いです.
検査はホルター心電図(24時間心電図検査),心エコー検査,採血検査などで原因をさぐります .
期外収縮の原因となる病気が見つかった場合はそちらの治療を行うこととなります.特に原因が見つからない場合は,まずは生活習慣改善を行い,時に抗不整脈薬や抗不安薬を使用する場合があります.
まとめです.心室性の期外収縮を指摘された場合は,一度は循環器専門医の受診をおすすめします.